【読者レビュー】佐藤信夫著「レトリック感覚」を読み終えました。
ブログを書くにあたって文章力は大事ですよね。私も文章力を鍛えるため最近ちょっと勉強してみようかなと思い、その手の本を試しに図書館で借りて読んでみました。その本が佐藤信夫著「レトリック感覚」です。ブログ等文章に書く人の間では割と有名な本のようです。
レトリックとは
タイトルにあるレトリックとは、あまり馴染みのない言葉なので一応調べてみたところ次のような意味です。
修辞技法。修辞学。文彩(ぶんさい)、あや (英語・フランス語:Figure)とも言われ、スピーチおよび文章に豊かな表現を与えるための技法のことを表すことが多い。
局所的な話題の流れの組み立て手法であり、個々の表現よりはマクロ的で、議論全体の枠組みよりはミクロ的である。また、単に言い回しといった程度の意味にも用いられる。
文章を美しく、魅力的にする技術のことをレトリックと言います。私のこのブログもレトリックを用いて 魅力的にしたいものです。
忘備録としてこの本で学んだことをつらつら書いていきます。
直喩
ものごとを「〜のようだ」と直接的に表す表現。
例…雪のように白い肌、竹を割ったような性格
隠喩
直喩と違い「〜のようだ」という形を用いずにものごとの特徴を表す表現。
例…白雪姫(雪のように白い肌の姫)、時は金なり(時間はお金のように貴重である)
換喩
あるものごとを表すのに、それと密接な関係があるものを用いて表すこと。
例…白バイ(白バイに乗った警察官)、青い目(西洋人)
例文…なでしこの勝利にスタジアムが湧いた(スタジアムが観客を意味しています。)
提喩
あるものごとの一部分(下位概念)で全体(上位概念)を表したり、逆に全体(上位概念)がある一部分(下位概念)を表す表現
例1…今年のクリスマスは何しようか?(クリスマスというイベントの名称(下位概念)が12月25日という日付(上位概念)を表している)
例2…お花見に行く(花という上位概念が桜という下位概念を表している)
誇張法
ものごとを大げさに表現すること
例…一日千秋の思い(一日が千年にも感じるほど待ちどうしい思い)
列叙法
あるものごとを印象付けるために、言葉を次々を並べる手法。
例…俺は負けた。あっけなく、簡単に、無様に、清々しいまでに、一瞬で負けた。
緩叙法
直接的に主張せず、その主張の反対の意味の言葉を否定して言うこと。
例1…「良い」→「悪くない」