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【書評】朝井リョウ新作「何様」を読了しました。本編の「何者」は今日から映画も公開です!

何様

個人的に朝井リョウさんが一番好きな作家さんです。作品が面白いのはもちろんですが、年が近いこともあって妙な親近感を感じているのもあります。

 

さて、一番好きな作家さんである朝井リョウさんが8月末に「何様」というタイトルの新刊を出しました。この作品、朝井リョウさんが以前直木賞を受賞した作品である「何者」のアナザーストーリーとなっています。

 

私が初めて読んだ朝井リョウさんの作品が「何者」でした。これがすごく面白くて、それから朝井さんの作品を片っ端から読みましたがどれも面白いですね。朝井リョウさんは人の心の中にあるモヤモヤした負の感情(妬み嫉み、葛藤や衝動)を表現するのが上手でそこが魅力的です。

朝井リョウさんは年が若いのもあって、作品の登場人物の設定は高校生や大学生、若手社会人が主です。そして登場人物の言動も、今時の若者を切り取ったようなものになっています。ツイッターなどのSNSを使ったりテ◯スハウスを見たりなど、作品の中には現代の若者がそのまま登場しています。そしてそういった若者が普段生活している上で抱く心の葛藤を上手に表現していて、読んでいて共感してばかりです。

 

今回の作品「何様」も、6つの短編で構成されていますが、どの話も若者の生活の中で抱く深くて強い葛藤が描かれていました。今作も面白かったです。ページ数も300ページ超えでけっこう読み応えもあります。

 

この作品の本編である「何者」を読んでいなくても十分楽しめますが、順番的には「何者」を読み終えてからの方がより一層この作品を楽しめると思います。

「何者」は本日(10/15)から映画が公開となっているので、そちらを見るでもいいかと思います。有村架純や岡田将生、山田孝之等々キャストがめっちゃ豪華です。私も近々見に行きたいと思ってます。映画「何者」を見たら、今作「何様」も読んでみてください。きっと面白いと思いますよ。

それでは!

 

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過去に朝井リョウさんの作品で「武道館」の書評も書いてます。

yoshihurabon.hatenablog.com